2005年03月16日

社長の仕事とは何か?(2)

まずはじめにことわっておくと、
社長といっても企業の規模、業種、形態によって求められる条件が違うし、実際の仕事内容も
異なるであろうという点が前回抜けていたので付記しておきたい。

今回考えたいのは、ベンチャー企業、特にスタートアップのベンチャー企業の社長、
すなわち起業家にとって必要な条件を考えたい。

「人を集めて引っ張って」任せたことが「うまくいっているかどうか判断して」、
そして「決断を下す」という流れから考えるに少なくとも3つの要素が必要だと思われる。

1. 人を集めて引っ張る

さらに分けると、大きく2つに分かれる。
人を集める部分と引っ張る部分。リクルーティング能力とリーダーシップとでも言えば
いいのか。両方に共通して必要なのは、魅力的なビジョンを語れる情熱と誠意だと思う。

2. うまくいっているかどうか判断する

任せた部分についてうまくいっているか?知る必要があるし、
重要な案件についてはトップの意見が求められることもあるだろう。
自分が専門ではない分野でも、ある程度肌感覚でわかる理解力というか勘の良さが
必要な気がする。
MBA的な教育を受けて幅広く経営周りの知識
(開発・製造・販売・流通・マーケティング・サービス、人事・財務・経理・システム)を
ひととおりかじっていることは有用かもしれないが、
それとは別の次元の力のような気もする。いわゆる勘の良さというかセンスの良さというか。。
勘の良さの構成要素って何だろう? 形式知化できそうでできなそう。

3. 決断を下す

ばっさりと決断する勇気と度胸。限られた情報、限られたリソースで何をするか?
何を捨てるか?の決断をする。


2と3は同じようでまったく違うこと。
判断ができなくても決断できてしまうこともある(えいやっと決めるバクチタイプ)し、
判断ができても決断ができない人もいる(頭は良いが行動力、度胸がない場合)。

つまり、上記3つがひとつでも欠けてはいけないのだ。

自分自身はどうかというと、
2,3は自信あるのだけど、1が多少弱いかもしれない。

課題を設定して、その問題意識をドライバーにして、あるべきビジョンを描く。
そして、人を巻き込んでムーブメントを起こす。

練習中。

yutaslogan at 23:01コメント(0)トラックバック(0) 

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起業・経営 

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Profile
伊藤 豊 スローガン株式会社 1977年11月に栃木県宇都宮市に生まれる。1996年私立開成高校卒業後、東京大学理科一類へ。文転し、文学部(行動文化学科心理学)卒業後、2000年に日本IBMに入社。システムエンジニア,関連会社にて新規ビジネス企画・プロダクトマネジャーを経て、本社のマーケティング部門にてプランニングワークに従事すると同時に、ベンチャー企業の設立に携わり、マーケティング、ウェブ系プロモーションを主に担当した後、スローガンを設立。現在に至る。 「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける」 スローガンGoodfindFacebookTwitterLinkedIn