2015年02月
2015年02月20日
やりたいこととやるべきこと
10年ぐらい前に、創業する前に自分はどんなことをやりたいのか?と自問自答していた際に、いろいろ思いついた中で、今の事業ドメインを選んだわけですが、もう一つ、違う方向のプランがありました。実力的に無理だろうし通用するかわからないから捨てたプランでした。
今の事業ドメイン(人材・採用領域)は、自身の経験から問題意識を強くもったところで、自分が問題に気づいてしまった以上やるしかないという、勘違いからスタートした経緯です。当時、よく司馬遼太郎の小説が好きで読んでいた私は、知行合一であるべき、という陽明学的な価値観の影響も少なからずあったかもしれません。
勿論、今もこの事業を続ける原動力は使命感というかミッションステートメントである「人の可能性を引き出し、才能を最適に配置することで、新産業を創出し続ける」を本気で思っているからです。
話を10年前に戻すと、もう一つ自分がやりたいと思ったことがあると書きましたが、それはブランディングの領域でした。それは使命感というよりも、自分自身のWill、やってみたいという願望から来るものだったように思います。
カミングアウトするのも恥ずかしい話なのですが、もう大人なので恥ずかしがってもしょうがないです。もともとクリエイターとかアーティストへの憧れがあった部分もありまして、古くから私を知る人は、そういった側面を知る人もいるかもしれません。小学校時代は漫画家志望でしたし、高校時代には一瞬だけ芸大を受けようかと思ってみたり、大学時代にオリジナルバンドをやってみたり、原宿の近くに住んでみたり笑。
でも、就職活動では、一切その手の業界・会社は受けていません。そっちの世界で勝負しようとしたときに拒絶されるのが怖かったんだと思います。
そして社会人になり15年が経とうとしています。
でも、コネクティング・ザ・ドッツとはよく言ったもので、点と点がつながるわけでして、今の仕事も気づけば、コピーライターみたいな仕事だったり、コーポレートブランディングだったりという側面もあり、自分がやりたいと思っていた仕事が自然とできている自分に気付きます。
考えてみれば、採用領域の仕事自体の本質は、コミュニケーションを扱うことであり、クリエイティブやブランディングの話と切って離せません。この領域で本気で仕事して10年目ですので、それなりにノウハウ・経験もあるという自負もあります。いや、まだまだですが。
まだ、具体的な形でお見せできないのが残念ではありますが、すでにスローガンとして、コーポレートブランディングのコンサルティング案件も1社進行中です。
今後、実績を積んでいき、スタートアップや新興成長ベンチャーにとっての、佐藤可士和さん的なポジションを担えないだろうか?など妄想しています。
クライアント様のお仕事を手掛ける前に、まずは自社もちゃんとしないとね、ということで、スローガン本体のコーポレートブランディングも少しずつデザイナーチームと一緒に進めています。名刺やノベルティのバッグのデザイン、あとはオフィス空間のプロデュースなどいろいろとやることがたくさんあります。
※冒頭のアイキャッチ画像にある名刺がスローガンの新しい名刺デザインです。
創業から9年間、使命感が強すぎた部分もあり、「やりたいからやっているわけじゃなくて、やるべきだからやっている」と豪語していた時期もありますが、最近は「やるべきだし、やりたいこと」というバランスをしっかりとってハイブリッドにしていきたいなと思っています。
少しまた大人になったんだと勝手に思っています。違うかな。