2005年06月21日

経営者として社員に薦めたい本 その1

会社の経営者として、社員となる皆にも読んで欲しい本を
いくつかリストアップしてみた。

創業メンバーであるぼく以外の幹部3人にまず読むことを薦めたいと思い、
何が良いか、順番はどうしたら良いか、など思考をめぐらせてみた。

あまり多くを紹介してしまうと読む気がうせると思うので、
少しずつ小出しにして行こうかなと思う。
これを機に自分も再読したい。

誰かの言葉。

凡人は1度しか本を読まないが、
成功する人間は何度でも読む。



ということで、まずお薦めしたいのは、以下の3冊。

>>経営の素晴らしさ、理念の大切さを知る
ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の原則

原題はBuilt to Last。永続する偉大な会社を作ること。米国の好業績企業を徹底調査して
あぶりだした永続する会社の共通点。これは会社の話に限らず、個人のできる人の条件とも共通するところがあり
入社1年目に読んだとき、すごく興奮した。これがぼくのビジネス書の読み始めだった。

続編のこちら(原題:Good to Great)も素晴らしい。


>>ビジネスを考える力をつける
戦略プロフェッショナル シェア逆転の企業変革ドラマ

戦略コンサル出身の著者がわかりやすく物語として語る企業変革ストーリー。
ビジネスを考える際に、どういう順番でどういう課題にぶちあたり、どう解いていくのがわかる。
物語の読みやすさ、内容の濃さ、必要な知識の網羅度合いも非常に良い上、
著者の熱い思いがところどころに込められていて、情熱を掻き立てられる部分もある。

3年目の関連会社出向時の新規事業立ち上げの際にちょうど読んだので、
すごく共感したし、課題意識にマッチした内容でとても参考になった。


>>ビジネスモデルの考え方・作り方を知る
プロフィットゾーン経営戦略 真の利益中心型ビジネスへの革新

グロービスやなんかでひととおり戦略とマーケティングのフレームワークを習って、
でも何か物足りないと思っていたときに出会った本。ただただマクロ分析したり5 Forcesで
業界分析したり、セグメントしてターゲットしてポジショニングして、しかもポジショニングは
2軸を取ってマッピングしないさい、でもって次は4P。といった画一的なお作法では
足りないものがある
と感じていた。何か本質的な部分が抜け落ちている気がしたのだ。
それをカバーするものがここにはあった。安易なMBA本が紹介する
バカの1つ覚えなフレームワークではなく、ビジネスモデルを考える上で必要な本質的な
要素
がこの本にはある。

入社4年目の終わりに読んで感動した本。
読みやすいストーリー版もある。
ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか?


とりあえず上記3冊は未読であれば是非お薦めします。

yutaslogan at 23:24コメント(3)トラックバック(0) 

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書評 

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コメント一覧

1. Posted by foo   2005年06月27日 13:16
経営者としての発言になってきてるな。
この先が楽しみですね。

ビジネス本ではないですが、
「経営者の方々にも読んでもらいたい本」として

「あすなろ物語」(井上靖)をお勧めします。
ページ数は少ないですが、超大作だと個人的には思っています。

向上心とコンプレックスが入り交じった主人公の気持ちがつづられていて、上を向きつつ謙虚に生きたいと思わせてくれる傑作です。

ちなみに、ビジョナリーカンパニーはもう一度読み返してみようと思ってます。
自分もビジネス本はこのあたりから入りました。
2. Posted by 駆け出し(S)   2005年06月29日 10:51
ビジョナリカンパニーは必読書の一つですね。

25歳くらいで読んだ時には青臭い本だと決め付け
途中で読むのを止めましたが3年後に読んだ時は
目から鱗でした・・・

当たり前の事を当たり前に書いてある秀逸な本ですね!

「人を動かす人」になれ!―すぐやる、必ずやる、出来るまでやる
日本電産の永守さんが書かれていますが、また違った意味で
当たり前の大切さがよく分かる本でした。

ちなみにわが社の社長にも読んで頂いております。


3. Posted by yuta   2005年06月29日 19:07
fooさん>

あすなろ物語。さすが文学青年のセレクトですね。
夏休みにでも読んで見ますよ。
自分と何かしら共通点を感じられる小説は
良いですよね。

駆け出し(S)さん>

ビジョナリーカンパニーに限らず、
名著とは基本的なことが書かれているもののような
気がします。
字面だけなぞると基本的なことでも、
その背後にある課題意識を共有できると
とても腹に落ちる感じがありますよね。

そういう意味で何度も読み返す価値のある本だと
思います。

永守さんの本は私も読みました。
ストイックで好きです。社員教育に使いたくなる本ですね。

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Profile
伊藤 豊 スローガン株式会社 1977年11月に栃木県宇都宮市に生まれる。1996年私立開成高校卒業後、東京大学理科一類へ。文転し、文学部(行動文化学科心理学)卒業後、2000年に日本IBMに入社。システムエンジニア,関連会社にて新規ビジネス企画・プロダクトマネジャーを経て、本社のマーケティング部門にてプランニングワークに従事すると同時に、ベンチャー企業の設立に携わり、マーケティング、ウェブ系プロモーションを主に担当した後、スローガンを設立。現在に至る。 「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける」 スローガンGoodfindFacebookTwitterLinkedIn