2006年02月22日

準備という言葉

準備という言葉は、非常に簡単に日常的に使われすぎているので、あまりありがたみのない言葉ではあります。しかし、準備という概念ほど、物事を成功させるための本質をあらわしたものはないのではと、ふと気づきました。

スピーチを成功させる要因として、何よりも周到な準備が必要だということは先日のブログにも書きました。スピーチに限らず、ビジネスにおける商談やプレゼンの成否はその準備の周到さに依存していると言っても過言ではないと思います。
さまざまなケースを想定して、頭の中で反復して自分の腹に落とすことが必要です。ただ、知っていることから、実際に説明できるように腹に落とす。この腹落ちのプロセスが非常に大事なわけです。不明な点や自信のない点を1つ1つつぶしていく。そして、自分なりに消化して、パーツとして使いこなせるようにする。そして、全体構成を考えてストーリーを語るための明確なシナリオを用意する。

仕事ができるできないの定義は何だろうか?とよく話にあがりますが、準備というキーワードで説明できる気がします。

また、考えてみると、大学入試などをはじめとする試験のための勉強も同じく準備というふうに捉えることもできます。試験という舞台に備えて、想定される問答に周到に準備をしていくわけですから。勉強という言い方をせずに、準備というふうに言いかえると社会人になってからも役立つ重要な側面が見えてくる気がします。

では、準備を周到にする人、しない人の違いはなんでしょうか?

私もよくわからないのですが、根気と執念の強さではないかと思っています。執念の強さや忍耐も才能の1つと言えるのでしょう。きっと。

yutaslogan at 22:04コメント(4)トラックバック(0) 

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人材発掘・育成 

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コメント一覧

1. Posted by 友人T   2006年02月23日 00:59
5 同感。そのとおりと思う。準備しないといかんぜよ。
2. Posted by 魯山人   2006年02月24日 05:16
5 Yutaさん、おはよ
僕のことを「ひらめき男」「アイデアマン」「アドリブ師」なんて、わけわからんこと云う人が多い。
「そんなことあるかいっ」ってね
交渉とかで「人と1時間話すのに最低10時間は準備する」これって僕の中では当り前
奇しくも今オリンピックやってるけど、すべての選手は、一瞬のために準備してるんやもんね
「シュミュレーションこそ飯の種」な僕ですわ
3. Posted by sagad   2006年02月25日 14:25
準備の大切さ。そしてそれをする/しないの変数が根気・執念だということ。Agreeです。最近私も準備の大切さを身に沁みて感じていました。

往々にしてマフォーンマンスが中途半端というか今ひとつ突き抜けてない人というのは、準備不足→不十分な結果→フォローアクション増加→準備不足→…という悪循環にはまってしまっているような気がしています。

やるべきこと、そのためにやってはならないこと。濃淡明確につけてやるべきことに集中する。当たり前でシンプルながらなかなか難しいですね(^^)
4. Posted by yuta   2006年02月26日 23:25
5 皆さん、コメントありがとうございます。準備というのは言葉の軽さの割りには、とても重い言葉だと改めて思います。

Tさん>
Tは準備の大切さはわかっているよね。徹夜で本を何冊も読んだりとか(笑)。

魯山人さん>
すごい、あの人は天才だ!と言われる人ほど、人知れず準備をしていると思います。でも、天才に見える人は一見準備なんかせずにすいすいとやってのけているように見えてしまいますね。「シミュレーションこそ飯の種」なるほど。価値の源泉は周到な準備そのものだったりするわけですね。

sagadさん>
悪循環というのは確かにあるのでしょうね。準備不足を断ち切るように、どこかで好循環への糸口をつかむ必要がありますね。そのことを意識していればどこで踏ん張れば良いかわかりますね。

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Profile
伊藤 豊 スローガン株式会社 1977年11月に栃木県宇都宮市に生まれる。1996年私立開成高校卒業後、東京大学理科一類へ。文転し、文学部(行動文化学科心理学)卒業後、2000年に日本IBMに入社。システムエンジニア,関連会社にて新規ビジネス企画・プロダクトマネジャーを経て、本社のマーケティング部門にてプランニングワークに従事すると同時に、ベンチャー企業の設立に携わり、マーケティング、ウェブ系プロモーションを主に担当した後、スローガンを設立。現在に至る。 「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける」 スローガンGoodfindFacebookTwitterLinkedIn