2007年05月20日

中途半端な学歴不要論の害

私大の中退者が年間5万5000人にものぼるらしいです。

どれくらいのインパクトか?というと、在籍学生数がひと学年およそ50万人弱でしょうから、10%近くあることになります。私が最近お会いしている大学生の中にも、結構、大学を辞めて別の大学に入りなおしているケースを結構目にします。いわゆる仮面浪人というやつでしょうか。なので、単純にこの5万5千人という数字を見て、そんなに最終学歴が中退の人がたくさんいるのかー、と思っては見誤るかなと思いますが、いずれにしても、高校時代にあまりにも知識や情報がないのが原因ではないかと思っています。

学歴は関係ない、実力社会だ、などと中途半端に喧伝するがために、大学はどこでも関係ないと中学生・高校生が勘違いし、良い大学に行く意味をあまり感じずに勉強をせずに、適当に入れる大学に入ってしまう。その結果、大学入学後や就職活動を意識するころに、ようやく大学区別の現実に気づく、ということが起こっているのでしょうか?その結果、中退や入学しなおし、大学院で別大学に移る(通称:学歴ロンダリング)ことが結構起こっているのかなと思います。

行く大学によって実質的に、なれる職業、なりづらい職業が出てくるという現実をしっかりと高校時代に教えるべきではないか?と思ったりします。その方がフェアでしょうから。

yutaslogan at 20:45コメント(0)トラックバック(0) 

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伊藤 豊 スローガン株式会社 1977年11月に栃木県宇都宮市に生まれる。1996年私立開成高校卒業後、東京大学理科一類へ。文転し、文学部(行動文化学科心理学)卒業後、2000年に日本IBMに入社。システムエンジニア,関連会社にて新規ビジネス企画・プロダクトマネジャーを経て、本社のマーケティング部門にてプランニングワークに従事すると同時に、ベンチャー企業の設立に携わり、マーケティング、ウェブ系プロモーションを主に担当した後、スローガンを設立。現在に至る。 「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける」 スローガンGoodfindFacebookTwitterLinkedIn