2009年02月02日
グローバルマインド
グローバル・マインド 超一流の思考原理―日本人はなぜ正解のない問題に弱いのか
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灘高→東大→マッキンゼー→ハーバードMBA→投資銀行→外資系日本法人社長(ケイデンス、SAP、ルイ・ヴィトン)という華麗なキャリアを歩んだ人です。
グローバルで活躍するために日本人に不足している姿勢や考え方、思考力についてご自身の経験から語られています。
まだ日本で15名しかいなかった頃のマッキンゼーに親や周りの猛反対を押し切って新卒で入社したサムライです。当時のマッキンゼーには、今のエスタブリッシュメントな雰囲気とは違って、そうした気概をもったサムライが多かったと書かれています。時代は変わりますね。
ウォール街の投資銀行時代にゴールドマンサックスで感じたことの描写もなかなか印象的です。
自分で大きなリスクを取り、起業したのならまだしも、基本的には他人のつくった事業のおかげで飯を食っている投資銀行家のしている仕事が、本当に巨額の報酬に値するとはどうしても思えなかった。
そういえば、
別の本で読んだのですが、同じ頃、ゴールドマンがどんどんアービトラージのビジネスで自己勘定投資を増やしていく過程で、古くからいる幹部は、「こんな危ない会社にはもういられない」と言って出て行ったそうです。
狂乱の時代にも冷静に本質を見る人にはわかっているものなのでしょう。本質を見る力を養いたいものです。