2011年08月25日

姉の死に想う

先週末から宇都宮に帰っておりました。昨日戻ってきました。(アポイントをリスケしてしまった皆さま、メールの返信が滞ってしまった皆さまご迷惑おかけして申し訳ございませんでした)

金曜に母親から電話を受けて、夕方から入院中の姉のもとに駆けつけました。もう既に言葉を発せられない状態でしたが、こちらの言葉は聞こえているようでした。翌日の土曜日の午後2時40分に亡くなりました。享年35。病名は胃がんでした。胃潰瘍と診断された後に、症状が一時快方に向かったため、発見が遅れました。そのため、既に手術はできず、昨年末の時点で、余命3ヶ月から半年を医師から聞きました。私ら家族は、その時点で悲しみ、ショックを受けたため、時間をかけて目の前の事実に向き合うことができたと思っていたのですが、いざ本人の死を目の前にすると悲しみは増すばかりでした。

小さな頃、よく遊んでくれた姉は私の2つ年上で、姉が友達と遊ぶ中に私もよく混ぜてもらったものでした。生意気な私はよく意地悪もされましたが、かわいがってもらったことの方をよく記憶しています。私よりも運動神経にすぐれ、仲間内でも親分肌で常にリーダーシップをとる姉でした。豪快で男勝りなところがある一方で、心やさしく気遣いができ、昔からの友人、恩師との旧交を大事にするとても律儀な面もありました。葬儀にも、中学校の先生や小学校時代からの友達も参列していただきました。調理師の免許やソムリエの勉強などもしていた姉ですが、ここ5年ぐらいは一転し介護の道に進みました。ケアマネジャーの資格の勉強も最後まで続けていた姉はとても頑張りやで努力家でした。介護の道に進んだとき「これで将来、お父さんとお母さんの面倒を私がみてあげられる」と言っていたそうで、そのことを両親はとてもうれしく思っていました。そんな、心やさしい姉でした。

短い生涯ではありましたが、姉はたくさんのお友達に恵まれて幸せな人生だったと思います。葬儀を通してお会いした姉の周りの皆さんはどなたも本当にやさしく、素晴らしい方々ばかりだったのが、悲しいながらもうれしく思えたことでした。

今年は、震災もあり多くの方の尊い命が失われた年です。私も大切な家族を失うことになりました。一方で奇しくも新しい命も授かりました。今年はいつまでも忘れられない年になりそうです。


yutaslogan at 11:17コメント(7)トラックバック(1) 

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1. ソムリエ資格試験に一発合格した秘訣を大公開!!  [ ソムリエ資格試験対策 ]   2011年09月10日 08:54
飲食店勤務や販売店勤務などでゆっくりと机に向かって勉強する時間が取れない多忙なあなたも絶対に一発合格できます!

コメント一覧

1. Posted by 石坂 太郎   2011年08月25日 17:26
ゆたさん、ご無沙汰しております。
いしざかです。
あまりにも早すぎる死。ことばになりません。ご愁傷様です。。。。。
力を落とさないでください。
また、時間があったらお会いしましょう。
お体に気をつけて。
PS.高校野球、甲子園、今年もいきました。
5日間、15試合見てきました。
暑い、暑かった。
横浜×智弁、9回8点取られ、4-9で横浜の逆転負け。筋書きのないドラマを堪能してきました。ひたむきな姿に感動を覚えます。
2. Posted by うだうだ   2011年08月25日 18:15
ご無沙汰です。

お姉さまの件、お悔やみ申し上げます。

特にご両親のお気持ちを考えると、本当に辛く感じます。
ゆたさんもお辛いでしょうが、是非ご両親のことを支えてあげてください。

落ち着いたら、一度みんなで集まりましょう。
3. Posted by 加藤貴一   2011年08月26日 09:07
ご冥福をお祈りします。
4. Posted by いとう   2011年08月26日 11:43
石坂さん、うださん
お心遣いありがとうございます。また、四十九日過ぎたら、またお会いできればと思います。

加藤さん、
ありがとうございます。
5. Posted by 寺山雅宏   2011年08月30日 01:04
ご無沙汰しております。
就職活動の際にお世話になりました、(株)いい生活の寺山です。

本日、偶然伊藤さんのことを思い出し、元気でやってらっしゃるかなと思って
ブログを拝見したのですが、突然の内容に大変驚きました。

私自身も2つ上の姉がおりますが、その悲しみは察するに余りあります。

お姉様のご逝去に心からお悔やみ申し上げます。


突然の書き込み失礼いたしました。
改めて私からご挨拶できればと思います。
6. Posted by momo   2011年08月31日 12:04
大変ご無沙汰しております。
4年ほど前に会社にお伺いし、色々助言頂いた永田です。
親しい、それも若いご家族を亡くされ、お悲しみのほどはいかばかりかと・・・・・・。
心からお悔やみ申し上げます。

私も東日本大震災に寄せてエッセイを書く機会があり、身近な人との別れについて大変色々考えさせられました。

伊藤さんがお姉さまのことをとても大切に思っておられることがブログから伝わってきます。
月並みな言葉ですが、伊藤さんがこのように思っておられる限り、お姉さまの存在はこの世に続いていくのだと思います。

どうぞ伊藤さんもくれぐれも御身ご大切になさって下さいね。

突然の書き込み失礼いたしました。
7. Posted by いとう   2011年09月05日 21:00
寺山さん

ご無沙汰しております。私の方は元気でやっています。寺山さんもご活躍でしょうか。
お心遣いありがとうございます。

永田さん

大変ご無沙汰しております。やさしいお言葉ありがとうございます。今年は東日本大震災もあり、いろいろと考えざるを得ない年となりました。永田さんもどうぞ、お元気でいてください。

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Profile
伊藤 豊 スローガン株式会社 1977年11月に栃木県宇都宮市に生まれる。1996年私立開成高校卒業後、東京大学理科一類へ。文転し、文学部(行動文化学科心理学)卒業後、2000年に日本IBMに入社。システムエンジニア,関連会社にて新規ビジネス企画・プロダクトマネジャーを経て、本社のマーケティング部門にてプランニングワークに従事すると同時に、ベンチャー企業の設立に携わり、マーケティング、ウェブ系プロモーションを主に担当した後、スローガンを設立。現在に至る。 「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける」 スローガンGoodfindFacebookTwitterLinkedIn