2012年03月27日

まだ成功も失敗もしていないじゃないか

先日、「起業家たちに学ぶ ゴール必達のマネジメント」(リクルートワークス研究所)という企画で、取材していただいた記事「雇用区分パラダイムからの脱却」がウェブに掲載されました。

正直、この手の取材は、創業当時に調子のって取材依頼が来たとき以来、基本的には断ってきました。断ってきた理由は、まだまだ自分は起業家として偉そうなことは言えないと思ったからです。今回の取材は、もともと公開記事とは別の調査目的でご来社されたリクルートワークス研究所の方々から、私の話を聞いて是非改めて取材させてほしいというありがたいお話があったため、恐縮ながらもお引き受けしました。

タイトルは、「起業家に学ぶ」とあるのですが、私は起業家としてはまだまだ半人前以下ですので、純粋に起業家インタビューであればお断りしたと思うのですが、今回、人と組織にまつわるテーマでしたので、6年半かけてスローガンという会社を通して、試行錯誤してきたインターンや学生スタッフの仕組みや新卒の取り組みなどについてであれば、人さまよりも少しだけ長い時間、真剣に考えたかもしれないなという自負もあったため、お話してみようと思ったわけです。

ところで、誰かに何かを語るには、その点において、成功か失敗かをしている方が望ましいと思っています。成功も失敗もしていない人が誰かに何かを語るのはもしかしたらミスリードする可能性もあると思うのです。私自身も起業に関しては、小さな失敗(創業初期の無給生活、6年経営してもまだ年商1-2億円レベルでしかないことなど、数えればきりがないほど)をたくさんしましたが、大きな失敗(倒産やリストラなど)は経験していません。また、小さな成功(6年半会社をつぶさない、毎年成長する、黒字決算など)はありますが、もちろん、大きな成功はしていません。つまり、成功も失敗もしていない部類の人間なので、まだ起業に関して語るのは早いと思っています。おそらく起業して3年以内の頃に、誰かに起業について語っていたとしたら、いろいろと間違ったこと(今思っていることと違うこと)を言ってしまってそうです。

「まだ成功も失敗もしていないじゃないか?」

振り返ればいつも、自分にこんな問いかけをしてきたような気がします。
起業して最初の2年間、無給で働いて、3年目も月給10万円で働いていた、という話を今では笑い話のようにできますが、なぜそんな状況でもあきらめずにいられたのか?不思議に思われることが多いです。なぜと聞かれたら、私はこう答えています。
「まだ成功も失敗もしていないのに、やめる理由があるだろうか?」そう思い続けていた、と。

大きな進歩や発展があっても、それを小さな成功と思い、
大きな過ちや危機に陥っても、それを小さな失敗と思う。

目線を高くもち、絶対にあきらめない自分というセルフイメージを持ち続けてきました。

成功の定義って何だろう?とか考え出すときりがないのですが、
少なくとも、まだ成功はしていないし、失敗もしていないと思うことで、
さらなる精進をし続ける、四の五の言わずにやるべきと思うことをやる。
そんな地道な生き方をしばらくしてみようと思います。


yutaslogan at 21:33コメント(0)トラックバック(0) 

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Profile
伊藤 豊 スローガン株式会社 1977年11月に栃木県宇都宮市に生まれる。1996年私立開成高校卒業後、東京大学理科一類へ。文転し、文学部(行動文化学科心理学)卒業後、2000年に日本IBMに入社。システムエンジニア,関連会社にて新規ビジネス企画・プロダクトマネジャーを経て、本社のマーケティング部門にてプランニングワークに従事すると同時に、ベンチャー企業の設立に携わり、マーケティング、ウェブ系プロモーションを主に担当した後、スローガンを設立。現在に至る。 「人の可能性を引き出し、才能を最適に配置することで新産業を創出し続ける」をミッションに、人を軸にした新産業創出エコシステムをつくる活動に注力中。 スローガンGoodfindFacebookTwitterLinkedIn