2010年06月21日

新人が社内で信頼を獲得する方法

2010年の春から働き始めている新入社員の皆さんは、そろそろ3か月を経つころで、職場にもなじみ始めて、仕事のなかでどのように頭角を現していけばよいだろうか?などと考え始めている人も多いのではないでしょうか。

思い返して、私がジュニアポジションだったときに意識していたのは、何だったかと言うと、まず組織の中で信頼を勝ち取るということでした。

信頼とは勝ち取らないと与えられないものであり、いくら同じ会社の人間とは言え、入ったばかりの新人や若造をいきなり信頼してくれるほど甘い組織は皆無です。

無条件で信頼しろというのは、甘えにすぎません。アマチュアの世界では通用するが、プロの世界では通用しない。信頼されるための努力をするのが当たり前。

仲間なら無条件で信頼する組織とは、理想の組織のようでいて、プロの組織としては失格である。プロとして仲間から信頼されるように最大限の努力をする、仲間からの信頼残高ポイントを稼ぐ動きがとても重要になるのです。

なぜこの組織は仲間である自分を信頼しないのか?組織はもっと信頼をベースにあるべきだ。などと組織のあり方のせいにして、自分を正当化したりしませんように。


では、信頼の勝ち取り方についてどう考えればよいのだろうか?
是非、皆さん、諸先輩方の事例なども聞いて回りたいところだが、私が昔、実践した例をいくつか紹介します。是非、新入社員の皆さん、若手で新しい組織に配属された皆さんは実践してみてください。


◆気のきいた情報提供をこまめにする

先輩や上司のカレンダーをみて、アポイントを確認して先回りして、「今日の夕方に○○さんがお会いするA社は、既にご存知かもしれませんが、先週の日経ビジネスで記事になっていたのでコピーしておきました。訪問前に目を通しておかれて話に出すと先方とのアイスブレイクになると思います。余計なお世話かもしれませんがどうぞ」などと言って、忙しい先輩・上司が準備できない、情報収集などを代行し、付加価値のある情報として提供していくことで、ありがたく思ってもらえます。訪問先が上場企業であれば、IRの資料なんかを細かくチェックしたりして、重要な数字や戦略をブリーフィングしてあげるととても、信頼できる部下感が出せます。


◆「何か私にできることがあったら言ってください」はNG。

よく、何か手伝いましょうか?とか私にできることがあれば言ってくださいという部下がいるが、これはあまりありがたくないのです。なぜなら、切り分けるのが面倒くさいし、指示してチェックするのも面倒なものです。もっと気の利いた言い方があります。

「何が今忙しいですか?」「今面倒くさいけどやらなきゃと思っていることって何ですか?」「本当はやった方がいいんだけど、優先順位的に落ちてしまってできていないことってありますか?」とか聞いてみると良いと思います。
純粋に状況を確認しているので、スムーズに忙しいタスクややらなきゃいけないことのリストを引き出せます。上司のTO DOをいかに引き出して、テーブルの上に引っ張り出して、そこから自分で「あ、じゃあこれ私やります」といって仕事を奪っていく姿勢が大事です。

指示をしてお願いするよりも、提示したら勝手に奪っていかれる方が楽ですし、部下として頼もしく見えます。


◆驚きのスピードで作業を終わらせる

感動スピードでタスクを処理することで、相手に自分の有能さを印象づけることができます。よく、あまりに早く終わりすぎるとありがたがってもらえないとか、また他のタスクを頼まれるからといった理由で、すぐに終わったのに、完了報告を遅らせた方が良いという人もいるかもしれませんが、信頼されるためには、感動するレベルでハイスピードで完了し、相手を驚かせましょう。
「もう、できたの?すごいね、優秀だね」と言われることが、ブランディングとなり、信頼ポイントにつながります。


他にも社内で信頼を獲得するライフハックがありましたら、皆さん教えてください。

yutaslogan at 23:56コメント(2)トラックバック(0) 

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コメント一覧

1. Posted by そえじま   2010年06月22日 10:31
お久しぶりです。副島啓一です。
ブログを覗き込ませていただきました。
驚きのスピードで作業を終わらせるってのは重要なポイントですよね。肌で実感します。
2. Posted by いとう   2010年06月23日 01:08
おひさしぶりです!
Twitterでもフォローさせていただきました。
今後ともよろしくお願いいたします!

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Profile
伊藤 豊 スローガン株式会社 1977年11月に栃木県宇都宮市に生まれる。1996年私立開成高校卒業後、東京大学理科一類へ。文転し、文学部(行動文化学科心理学)卒業後、2000年に日本IBMに入社。システムエンジニア,関連会社にて新規ビジネス企画・プロダクトマネジャーを経て、本社のマーケティング部門にてプランニングワークに従事すると同時に、ベンチャー企業の設立に携わり、マーケティング、ウェブ系プロモーションを主に担当した後、スローガンを設立。現在に至る。 「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける」 スローガンGoodfindFacebookTwitterLinkedIn